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2020年 院内がん登録

印刷ページ表示 更新日:2022年8月29日更新

院内がん登録は、病院で診断・治療したすべての患者さまのがんについての情報を、診療科を問わず、病院全体で集めて登録するものです。
他院からの紹介で来られた症例が多いのか、また、他の病気でかかっているうちに発見された症例が多いのかなど、病院へ来院した経路の違いや、がんの診断・初回の治療を施行した病院、治療の継続や再発治療を施行した病院など、がんの診断から再発治療までで、病院がどの部分の役割を担っているかなどがわかります。

 

集計の目的

当院は、地域がん診療連携拠点病院の指定に伴い、院内がん登録を行っております。集めた情報は、以下の諸活動に利用されます。
・ 診療支援・研修のための資料
・ がんに関する統計資料
・ 生存率の計測
・ 全国がん登録への情報提供
・ 国立がんセンターへの情報提供 
・ がん予防、医療活動の企画、評価

また、院内がん登録の情報を利用する際には、国の「個人情報保護法」及び当院の個人情報の利用目的の定めに従い、個人情報に十分配慮しつつ、がん医療の向上に寄与する目的で利用しています。

 

院内がん登録集計

院内がん登録は、下記の条件で収集し集計しました。
・ すべての悪性腫瘍(原発部位)、および脳の良性腫瘍を入院・外来を問わず登録
・ 当院にてがんに対する診断や治療を初めて施行した症例
・ 1腫瘍1登録、多重がんの場合は個別に登録
・ がん診療連携拠点病院等『院内がん登録 標準登録様式(2016年度版)』に準拠
・ 集計値が9件以下の場合は、(1~3)(4~6)(7~9)と表示

 

年次推移

データ01

 

部位別年次推移

データ02

2020年診断症例の院内がん登録数は、798件でした。
部位別では、登録数の多い順に 1.肺 2.大腸(結腸+直腸)  3.胃 4.乳房 5.前立腺です。

 

男女別年次推移

データ03
70歳以上は男性、女性とも昨年とほぼ同じ件数です。60歳代では、男性が2016年から、女性は2018年から、徐々に減少しています。

 

部位別データ

男女別登録数

データ04
登録数全体で最も多い部位は肺です。性別では、男性は肺、女性は乳房が最多です。

 

登録上位5部位

データ05
がんの診断や初回治療、初回治療終了後のどの過程に関わっているかを、登録数の多い部位別に表示しています。 大腸(86.0%) 胃(81.9%) 肺(75.0%)は、当院にて何らかの初回治療を行っています。

 

データ06
登録数の多い5部位は、他施設から紹介されて受診する割合が高いです。
紹介件数が多い部位は、肺 (134件) 大腸(88件)  乳房(60件)  胃(59件)  脳・中枢神経系(25件) です。