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細菌検査

印刷ページ表示 更新日:2012年6月21日更新

【微生物】

―細菌検査とは―

 細菌とは目で直接見ることはできませんが、顕微鏡で拡大することによって見ることができる、とても小さな生物です。
その中には、人に害を与えるもの、有益に働くもの、全く無害なものなど、たくさんの種類があります。
細菌が体内に侵入して病気を引き起こした場合に、各細菌に対して効果のある抗生剤などを探すためいろいろな材料(血液、喀痰、尿、便etc)から、その原因となる菌を調べるのが細菌検査なのです。

【当院で実施している検査】

(一般的な細菌検査)

1.鏡検・・・材料(痰や尿、膿など)に色を染めて顕微鏡で観察します。
細菌が紫色や赤色に見え形態によって種類を判断します。
2.培養・・・材料を培地と呼ばれる栄養に富んだ寒天に植え、細菌を育て少ない材料から原因菌を検出します。
3.同定・・・細菌の菌種の決定を行います。
4.薬剤感受性・・・検出された菌にどの種類の抗生剤が効くのかを調べます。

(抗酸菌検査)

結核菌、抗酸菌(結核菌の仲間)を調べる検査です。

(ヘリコバクター・ピロリ)

ピロリ菌は他の菌が生きていけない胃の中にいる、らせん状の細菌です。胃、十二指腸潰瘍の患者さんの胃の中にはピロリ菌が存在することが多く、再発に関係しています。
2000年秋より外来での除菌療法が保険適応され治療しやすくなりました。胃ガンとの関連も示唆されています。
検出方法は呼気試験といって息を吐くだけの検査から胃カメラにて直接胃の粘膜を採取し、それを材料としてヘリコバクターを培養する方法など様々です、外来にて医師と相談してみてください。

◆培養法・・・胃の組織を採取してピロリ菌の発育し易い環境の下で育てます。
◆尿素呼気試験・・・ピロリ菌と反応する検査薬を飲み、呼気を集めて調べます。<=内視鏡を使用しない検査>

(エンドトキシン)

細菌が壊されることにより血液中に出てくる毒素を測定する検査です。
重症な感染症などの診断に役立ちます。

(β-D-グルカン)

真菌症(カビによる感染症)にかかると血液中に出てくる成分です。
一般的な感染症と区別することができ、治療に使う薬剤も違ってきます。

(迅速検査)

・アデノウイルス
・インフルエンザウイルス
・ノロウイルス
・ロタウイルス
・尿中肺炎球菌
・尿中レジオネラ
・A群ベータ溶血連鎖球菌
・RSウイルス
・マイコプラズマ
・ヒトメタニューモウイルス

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