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血液検査

印刷ページ表示 更新日:2021年2月9日更新

血液一般検査

 体の隅々まで酸素や栄養分を運んでいる血液の検査です。
 生化学検査なども同じ血液を使った検査ですが、こちらの検査は血球といって血液中の細胞数を検査します。

 人の血が真っ赤な色をしているのは、血液中に赤血球という細胞成分がたくさん含まれているからです。
 体のすみずみまで酸素を運んでいるのがこの赤血球ですが、このほかの細胞成分として、細菌などと闘う白血球や、傷口を固める時に働く血小板などがあります。

 いずれも健康に生きていくためには、とても重要な役割を持っているので、これらの成分に異常があると、いろいろな病気が推察できます。血液一般検査では、この細胞成分の状態を調べます。

 ちなみに血液の細胞成分を除くと、血漿成分という液体が残ります。主な栄養分は、この血漿成分に含まれて、体の隅々まで運ばれますが、ほかにも臓器や器官の働きに関与している無機質や酵素なども溶けています。

貧血って赤血球の赤信号?

 血液が酸素を体のすみずみに届けることができるのは、赤血球にヘモグロビンという鉄分を含む色素があって、それが酸素をとり込むからです。
 何かの理由で鉄分が少なくなると、このヘモグロビンが充分に作れなかったり、うまく働かなくなります。これが鉄欠乏性貧血です。貧血の人が運動嫌いで活力がないのは、酸素が不足するからです。検査では赤血球の数や量、ヘモグロビンの量を見て貧血の傾向があるかどうかを調べます。

 貧血は主に栄養の鉄分が不足して起こることが多いのですが、胃潰瘍やがんなどの消化器の病気の出血、血液を造る骨髄の病気など基礎に重大な病気がある場合もあるので、たかが鉄分の不足と軽く見てはいけません。指摘されたら詳しい検査を受けましょう。

感染症や白血病で白血球が増える

 血液の細胞成分には、数種類の白血球も含まれます。
 体に侵入してきた細菌を食べたり、免疫に大事な役割を果たすなど、白血球は外敵駆除に一役買っているので、細菌や、ウイルスなどが感染して病気になると、それと闘うために白血球やその仲間の数などが増えてくる性質があります。

 また白血病のような血液のがんといわれる病気でも、白血球数は増えることがあります。一方で、白血球数が少なくなる異常は、血液の病気や貧血などが原因で起こります。

当院で実施できる血液一般の検査項目

 血液一般検査は、全身の健康状態を知るうえで基本となる重要な検査項目であり、またいつでも手軽に行うことができます。上記の様な貧血,白血球の検査から出血傾向に対しての各種検査など様々な分野をほんの数ミリリットルの血液で患者さんの体への情報として計り知れない貢献をしている検査です。

CBC、網状赤血球数、白血球分類、PT、APTT、フィブリノーゲン、AT-Ⅲ、FDP、Dダイマー、FMC

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