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尿・便一般検査
一般検査(尿検査)
腎機能の異常、体の異常をいち早く発見する、古くから行われている検査ですが、非常に重要な情報をもたらしてくれます。
腎臓は、血液によって全身の組織から運ばれてきた体の中の不要物を、余分な水分とともに、尿として体外に排泄している重要な臓器です。
腎臓をはじめ、体のどこかに異常があると、不要物が排泄されなかったり、排泄されてはならないものが尿に混じってきたりします。
尿の検査はこれらの異常を、比較的容易な試験紙法で、いち早くみつけて早めの対処に役立てるものです。
例えば尿に糖が出ている、などよく聞かれると思います。糖尿病を疑うきっかけになったりします。
また重症の患者さんで、尿が濃くなっているなら脱水のサインともとれます。
体内に異常がある場合、かなり簡便な検査で、いろいろなサインでそれを教えてくれることが多いのです。
検診で尿に異常を指摘された方も大勢いらっしゃると思いますが、毎年だからと放置せず、内科や泌尿器科を受診して検査をされることをお勧めします。
便潜血反応
便の中に血液(ヘモグロビン)が含まれていたら、それは出血が消化管のどこかで起こり、それを知らせてくれていることがあります。
上部消化管(胃や十二指腸)での潰瘍の可能性、下部消化管(大腸など)のガンやポリープの早期発見に役立ちます。
免疫学的便潜血検査は、食べ物に含まれる動物の血液には反応せず、がんやポリープからの微量な出血も検出されるので、早期発見のためのスクリーニング検査として重要です。
検診や一般の便検査で陽性と結果が出たら、消化管についての検査をお勧めいたします。
【検査項目】
尿糖、尿潜血、尿蛋白、尿沈渣、尿中HCG定性(妊娠反応検査)、便潜血、便虫卵(寄生虫)など