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【コラム】晩秋の郡山市で開催された日本甲状腺学会に参加しました。


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印刷用ページを表示する 更新日:2025年12月10日更新

11月27-29日に日本甲状腺学会が福島県郡山市で開催されました。

 福島県は、2011年3月11日の東日本大震災に続いて発生した原子力発電所事故により放射性物質が飛散し、低線量放射線被ばくによる健康への影響、特に小児甲状腺疾患の発症に対する関心が高まった地域です。そうした福島県で今回の甲状腺学会が開催されたことは、非常に意義深いものと感じました。

 また福島県は、感染症研究の先駆者である野口英世博士を輩出した地でもあります。博士は、生涯に200編を超える英文論文を発表し、当時としては卓越した業績を残しました。母・野口シカの言葉として、「どれだけ働いても、愉快な心でいれば、決して体を害することはない。心に不快さえなければ、仕事が大変であっても、体を害することはない。」という息子を思いやる言葉が残されています。働き方改革が進む現代にはそぐわない面もあるかもしれませんが、だからこそ私たちも“学問や仕事を愉しむ心”を持つことの大切さを改めて考えさせられました。
11月末の郡山市は、文化・食(日本酒)・自然が調和し、秋の深まりとともにその魅力を一層感じさせる街でした。

済生会今治第二病院
 院長 松浦 文三

 

■野口英世記念館
野口英世記念館

■野口英世生家
野口英世生家