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【コラム】全国済生会病院長会に出席しました。


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印刷用ページを表示する 更新日:2025年9月10日更新

  皆様は、「静かな退職」という言葉をご存じでしょうか。実際に会社を辞めるわけではなく、頑張りすぎない働き方を指します。これは単なる怠惰ではなく、働き方や価値観の多様化とも言えます。しかしながら、職場内に問題を含んでいる場合もあります。例えば、正当な評価と報酬の欠如、モチベーションを奪う職場環境、業務内容と成果の明確化、コミュニケーション不足、などです。特に医療現場では、患者や家族への共感的対応、終末期ケア、クレーム対応などが重なり、深い感情的負荷がかかりやすくなります。

 2025年8月29日(金)に福岡で開催された全国済生会病院長会では、多くの病院で経営状況の厳しさが増す中、この「静かな退職」者を出さないように病院一丸となって難局を乗り切る方策の情報共有ができました。特別講演では、九州電力会長の池辺和弘氏から、電力とGDP、健康のかかわり、またそれを基にした九州電力のカーボンニュートラルの取組みを拝聴できました。また太宰府天満宮最高顧問の西高辻信良氏から、太宰府天満宮の「常にチャーミング」でありながら「歴史を紡ぐ」意義とその取組みを拝聴できました。今治のような地方都市では、医療・介護の担い手不足が深刻化しており、電力インフラを活用した「非接触型の見守り」や「遠隔診療支援」は、現場の負担軽減と患者様の安心につながる可能性があります。常に現状から少しでも一歩先をみながら活動する重要性を認識した一日でした。

​済生会今治第二病院
 院長 松浦 文三

講演会(1)

 14:15~15:15、4F 平安Ⅰ
 【演題】地球温暖化防止に向けた電力会社の取り組み
 【講師】九州電力株式会社 代表取締役会長 池辺 和弘氏

講演会(2)

 15:30~16:30、4F 平安Ⅰ
 【演題】天神の杜に生きて~太宰府天満宮の取り組み~
 【講師】太宰府天満宮 最高顧問 西高辻 信良氏