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10月2日から4日にかけて、台風一過の秋晴れとなった宇都宮市で開催された第47回日本肥満学会/第44回日本肥満症治療学会に参加しました。今回の学会のテーマは、「一人ひとりの命に向き合う-肥満症研究と実践」でした。このテーマには、肥満症治療において、減量・代謝改善手術の保険適応から12年、肥満症薬物治療の保険適応から2年が経過した現在、改めて食事療法・運動療法・行動療法という基本治療の重要性を見直すこと、そして心理的側面への支援を含めた多診療科、多職種連携によるチーム医療の重要性が一層高まっていることへの意識が込められていました。患者一人ひとりの病態や生活背景に応じた医療提供の重要性が改めて強調された学会であったと感じました。
日本肥満学会では、肥満症の病態解明や創薬につながる基礎研究・疫学研究・ライフステージや性差を踏まえた予防対策などについても取り上げられていました。日本肥満症治療学会では、減量・代謝改善手術前後の肥満症薬物治療の有効な使用法についても取り上げられていました。また、今回日本肥満学会の学会長の津下一代先生が、新たに制定された第1回予防医学賞を受賞され、会長講演兼受賞講演を拝聴する機会を得ました。疫学調査から予防医学へ、そして政策策定の実践へ至る道筋が示され、未来を見据えた大変示唆に富む講演でした。
会員懇親会では、宇都宮名物の餃子やラーメンの屋台が並び、私が学生時代にお世話になった愛媛大学の元教官の先生とも再開し、懐かしい話に花を咲かせながら楽しい時間を過ごすことができました。
当院の肥満症治療専門外来は開設からちょうど1年を迎え、薬物治療導入例も増えてきました。一方で、肥満症治療の難しさも日々実感しているところです。今回の学会で得た知見を診療に活かし、来年の本学会では、当院のデータを発表できるよう準備を進めてまいりたいと考えています。
済生会今治第二病院
院長 松浦 文三
