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5月25日は「世界甲状腺デー(World Thyroid Day)」です。2008年に欧州甲状腺学会が、甲状腺疾患の認知向上と治療の進歩を目的として制定しました。日本においても2018年から日本甲状腺学会が、この日を甲状腺疾患の啓発や検査の推進を重点的に呼びかける日としています。
甲状腺ホルモンは、食べた栄養素を骨や筋肉の維持・増殖に使うための代謝に欠かせないだけでなく、体温を保つための熱産生、運動に応じた脈拍や呼吸の調整など、交感神経の働きを支える重要な役割を担っています。そのため、甲状腺の病気で甲状腺ホルモンが過剰(甲状腺ホルモン高値)になると、安静時でも脈が速い、汗をかきやすい、手の振え、イライラ感など、交感神経が興奮した状態になります。さらに微熱や、食欲亢進にも関わらず体重が減るといった症状がみられます。バセドウ病が代表的な病気です。逆に甲状腺ホルモンが不足(甲状腺ホルモン低値)すると、寒がり、皮膚の乾燥、むくみなどの症状が現れます。慢性甲状腺炎(橋本病)が代表的な病気です。しかし、典型的な症状がはっきり出ないまま甲状腺ホルモン値だけが異常となる方も少なくありません。
本邦においては、バセドウ病は女性が男性の約3-4倍と多く、約50-100万人に見られます。橋本病は女性が男性の約10倍と多く、約2000万人に見られますが、治療が必要となる方はそのうちの約1割です。甲状腺の腫瘍は、甲状腺エコー検査者の約20%に見られます。エコー検査で悪性が疑われた場合には、エコーガイド下で細胞の検査を行うことで確定診断が可能です。
当院は、昨年12月に日本甲状腺学会より「認定専門医施設」として認定されました。愛媛県内では4番目、東予地区では初めての認定施設です。甲状腺に関するお悩みやご不安のある方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
済生会今治第二病院
院長 松浦 文三
