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2026年6月12日(金)、今治市地場産業センターで開催された令和8年度第3回今治市医師会医学講演会において、「シームレスな肥満症治療を目指して」と題して講演を行いました。今治市は、肥満の頻度が愛媛県平均よりも高く、それに伴い糖尿病、高血圧症の有病率も高い状況にあります。死因統計においても、肥満に関連する心疾患や脳血管疾患による死亡が、愛媛県平均や全国平均と比べて多いことが明らかになっています。特に男性の肥満例は年々増加しており、また閉経期以後の女性の肥満も増加傾向にあります。一方で、若年女性のやせの増加も見逃せない課題です。
肥満は、耐糖能異常や高血圧症、脂質異常症、代謝機能障害性脂肪性肝疾患(MASLD)など多様な代謝疾患を引き起こします。また、骨運動器疾患や睡眠時無呼吸症候群・低換気症候群といった肥満そのものによる障害も生じます。さらに、がんや胆石症、胃食道逆流症などのリスクも高まります。肥満症の治療は、短期間で完結するものではなく、生涯にわたり継続する必要があります。必要に応じて薬物治療や手術治療を組み合わせることも重要ですが、これらは認定施設でのみ実施可能であり、地域での医療連携が欠かせません。当院は昨年度、肥満症の薬物治療を行うための施設認定を取得しました。今後も、肥満症治療チームとして、地域の医療機関と連携しながら、肥満症に起因する健康障害の減少に努めてまいります。
済生会今治第二病院
院長 松浦 文三
