ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 済生会今治第二病院 > 【コラム】愛媛NST研究会を開催しました。

【コラム】愛媛NST研究会を開催しました。


本文

印刷用ページを表示する 更新日:2026年6月25日更新

 2026年6月13日(土)に第31回愛媛NST研究会を松山市総合コミュニティセンターで開催しました。本研究会は2003年に創設され、2010年からは私が代表世話人を務めております。長年にわたり、愛媛県内外の医療・介護現場における栄養管理の質向上を目的に活動を続けてきました。

 今回の一般演題では、高齢者病棟における新しい嚥下機能評価法、神経性やせ症の治療アプローチ、血液栄養指標マーカーの読み解き方など、日々の臨床に直結する実践的な内容が発表されました。どの演題も、参加者から活発な質疑が寄せられました。
特別講演1では、岡山大学の高木弘誠先生より、日本の6万人以上の大規模データベースを用いた静脈栄養管理に関する解析結果をご紹介いただきました。アミノ酸投与量が多い群ほど、また脂肪乳剤を併用した群ほど、有意に予後が良好であったという報告は、静脈栄養の最適化を考えるうえで大変示唆に富む内容でした。
特別講演2では、大阪大学の鎌田佳宏先生から、「非アルコール性脂肪性肝疾患(MASLD)診療Up to Date 2026」と題して、非侵襲的指標を用いて肝障害や脳心血管病のリスクを数値化し、患者さんに提示できる時代になったことが解説されました。MASLD診療の進歩を実感できる、大変わかりやすいご講演でした。

いずれも、当院が取り組む頭部外傷・脳卒中・大腿骨頸部骨折の周術期栄養管理、回復期リハビリテーション病棟での栄養介入、さらには外来での糖尿病・肥満症・脂肪肝診療にも直結する内容ばかりでした。参加者にとっても、明日からの診療に活かせる、大変有意義な研究会となりました。

済生会今治第二病院
 院長 松浦 文三

 

愛媛NST