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2026年6月18-20日に新潟市で開催された第52回日本肝臓学会総会および第12回肝臓と糖尿病・代謝研究会に参加してきました。肝臓と糖尿病・代謝研究会は、2014年に日本肝臓学会と日本糖尿病学会が共同で立ち上げた研究会で、両学会が交互に会長を務めています。今年は肝臓学会が担当し、肝臓学会総会に続いて開催されました。
糖尿病は、脂肪性肝疾患(MASH)を半数以上に合併するだけでなく、肝がんや肝硬変の進行を早めることが知られています。実際、糖尿病患者さんの約20%は肝疾患が死因であると報告されています。このように、肝臓・糖尿病・代謝は密接に関連しており、両領域が協力して課題に取り組むことが極めて重要です。今回の研究会でも、「肝臓」、「糖尿病」、「脂質代謝」、「肥満」などが取り挙げられ、最先端の基礎研究、臨床の知見が発表されていました。特に脂肪性肝疾患(MASH)の治療に関しては、新規治療薬の開発や治験の報告が相次ぎ、会場は満席になるほどの盛況でした。この学会期間中の6月19日には、脂肪性肝疾患(MASH)に対する新たな治療薬セマグルチドが保険収載されました。この薬剤は、既に糖尿病や肥満症で使用されてきた薬剤ですが、今回、肝硬変に至っていない進行した脂肪性肝疾患(MASH)にも保険適応が拡大され、多くの患者さんにとって福音となる出来事です。肝臓学会総会では、「肝移植・肝再生医療」、「がん」、「ウイルス」などの領域も大きく取り上げられ、こちらも非常に活発な議論が行われていました。
当院では、糖尿病、肥満症の専門治療に加え、脂肪性肝疾患(MASH)についても私を含めた 常勤内科医全員が肝臓専門医 であり、最新鋭の超音波診断装置を導入し、専門的に診療しております。肝臓に不安のある方、健診で異常を指摘された方は、どうぞお気軽にご相談ください。
済生会今治第二病院
院長 松浦 文三
