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2016年 院内がん登録

印刷ページ表示 更新日:2022年4月1日更新

院内がん登録集計

院内がん登録は、下記の条件で収集し集計しました。
・ すべての悪性腫瘍(原発部位)、および脳の良性腫瘍を入院・外来を問わず登録
・ 当院にてがんに対する診断や治療を初めて施行した症例
・ 1腫瘍1登録、多重がんの場合は個別に登録
・がん診療連携拠点病院院内がん登録標準登録様式(2006年度版修正版)と(2016年度版)に準拠しています。
・ 集計値が10件以下の場合は、(1~3)(4~6)(7~9)と表示

 

年次推移

登録数の年次推移

 

部位別年次推移

部位別登録数

院内がん登録数は、2016年症例は787件で2015年症例とほぼ同じ件数でした。部位別では、登録数の多い順に(1)肺 (2)大腸(結腸+直腸) (3)胃 (4)乳房 (5)肝臓です。

 

男女別年次推移

登録数推移

男性も女性も60歳代以上が約80%を占めています。50歳代以下も大きな変化はありませんが、毎年登録されています。

 

部位別データ

男女別登録数

部位別

男性は肺と大腸の登録件数が増加しています。女性は肺が徐々に増加してきています。

 

発見経緯

発見経緯

2016年症例の登録数が多い部位の、がんを発見したきっかけをみると、胃・大腸・乳房は何らかの症状が出現して受診しているようです。
乳房は前立腺とともに検診でがんを発見する機会の多い部位でもあります。肝臓や肺は、他疾患の検査中に発見されることが多いようです。

 

発見経緯と病巣の広がり

2016年に、当院にて初回治療開始または初回治療継続症例の治療前がん病巣の広がりを、発見した経緯別に自覚症状が現れてない(自覚症状なし:検診や他疾患経過中)のに発見されたものと、症状が現れてから受診したもの(自覚症状あり、または不明)に分けて、発見時の病巣の広がりを確認しました。
どの部位も症状が現れる前のほうが、病巣は広がっていませんが、症状がなくても原発巣以外の臓器へ転移してることもあるようです。

がん病巣の広がり
 ・上皮内 がんが表層にとどまり、多臓器へ浸潤・転移する可能性のないもの
 ・限局 がんが原発臓器に限局しているもの
 ・所属リンパ節転移 原発臓器の所属リンパ節への転移を伴うが、隣接臓器への浸潤がないもの
 ・隣接臓器浸潤 隣接する臓器に直接浸潤しているが、遠隔転移がないもの
 ・遠隔転移 遠隔臓器、遠隔リンパ節などに転移・浸潤があるもの
 ・不明 評価困難

自覚症状