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救急医療
救急医療とは
当院では1次~高度2次救急医療までを網羅し、他医療機関と連携し今治医療圏の中枢として、今治市民および周辺地域住民の救急医療に貢献できるように病院全体で取り組んでおります。
救急医療は、突発的な外傷、急性疾患、慢性疾患の急性増悪などのさまざまな状況によって、場所や時間を選ばず必要とされます。つまり、多種多様な疾患・外傷の患者に実施される医療と言えます。
そのために、救急搬送される重症患者への迅速かつ適切な医療処置、医学診断が行えるよう、多職種の専門分野と団結して対応しております。
また今治地域においては、高齢化が進む中、家族の介護問題が深刻さを増しています。
たとえ生命の危機から脱しても、さまざまな障害や後遺症により、入院前の日常生活に戻るのが困難な場合があるので、患者の命を救うだけでなく、その後の日常生活への復帰を見越した関りが必要不可欠です。
当院では他職種や地域の関係各所との連携をはかり、救急医療から退院後の生活を見据えた関わりに積極的に取り組んでおります。
初療室
初療室は救急車で搬送された患者を受け入れる場所となります。当院では同時に2台まで対応可能となっております。
搬送された患者さんに対し症状の安定化、原因検索を行い、素早く適切な医療介入を行います。
また患者さんの急激な変化に迅速に対応できるように、初療対応におけるフィジカルアセスメント能力の向上を目指した職員教育にも力を入れております。
初療室
フィジカルアセスメント研修の様子
脳卒中・急性冠症候群ホットライン
急性期に早急な治療を必要とし、治療開始時間が予後に大きな影響がある代表的な疾患として、脳梗塞と心筋梗塞が挙げられます。
急性期脳梗塞の治療は「tPA療法(血栓溶解療法)」を行います。こちらは、発症から4.5時間以内の急性期脳梗塞に対する標準的な治療です。tPAという薬剤は、詰まった血栓を溶かす作用があります。
また、血行動態や発症様式により血管内治療(血栓回収術)も行っています。この治療方法は県内でも数少ない施設で行うことができ、閉塞血管の再開率はかなり高い状況にあります。
心筋梗塞では冠動脈が狭窄・閉塞し、血流が低下し心筋が壊死します。血流を再開するために、いち早く血管内カテーテルを用いた治療、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)が有効的です。
県内においても今治圏域が唯一、専門的治療が迅速に開始できるように救急隊や輪番制救急病院と連携を図りながら、専門病院に搬送するホットラインシステムを構築しております。
血管撮影室の模様
心臓カテーテル室
脳カテーテル室
院内トリアージ
当院では救急日に院内トリアージを実施しています。詳細は下のポスターをご覧ください(クリックするとPDFが開きます)。