本文
栄養部
理念と基本方針
理念
病院理念に基づき、患者の立場に立った栄養管理に努める
基本方針
1.安全安心で個々人の病態に応じた食事提供
2.専門的知識の向上に努め、患者の治療に寄与する栄養管理を実践
3.病院経営へ貢献できるようNSTをはじめとするチーム医療への参画
4.地域や各医療機関との連携強化
スタッフ構成
栄養部長 | 1名 |
主任管理栄養士 | 1名 |
管理栄養士 | 14名 |
調理師 | 8名 |
調理師パート | 1名 |
調理補助 | 1名 |
合計 | 26名 |
※2021年6月時点
スタッフ紹介
管理栄養士
私たちが透析センターの担当栄養士です
金子 由季
村上 真帆
当院の外来透析に通院されている患者さまの栄養管理全般を担当しています。In Bodyを用いて、透析後の体組成を測定し、現在の栄養状態の評価をした上で、栄養指導を行います。
透析患者さまは、透析という特殊な病態であることに加え、糖尿病や心臓病等の他の疾患もある方が多く、透析療法について学べる上に、他の疾患との合併症についても学ぶことができます。また、透析センターでは、専任医師や看護師、臨床工学技士との医療上の関り、回診の参加等、透析について深く学ぶことができています。
透析患者さまは週に3回、当院に通院されております。外来であっても患者さま一人ひとりと深く関わることができるため、信頼関係が築けます。
私たちがNST担当栄養士です
金子 由季
松木 優佳
NSTは、栄養改善を図ることにより、患者さまの治療をサポートするとともに、在院日数の短縮を目的として活動しています。
業務としては、NST回診への参加や研修会の開催等があります。NST回診では、栄養全般について多職種で話し合うため、栄養士の分野以外についても多く学べます。
患者さま一人ひとりに向き合い、管理栄養士としてできることを考え、栄養改善につながるよう、日々取り組んでいます。
私たちが保健指導担当栄養士です
小松 美沙希
私たちは入職して5年目になり、現在は4、5階病棟と保健指導を担当させてもらっています。
保健指導の件数は大幅に増えており、昨年は研修にも参加させていただきました。当院は管理栄養士の人数が多いことが特徴で、各種学会や研修会の参加や、市民公開講座をはじめ、さまざまな業務に順番に携わることができます。
厨房に入ったり病棟に上がったりと忙しいですが、充実した日々を過ごしています。
私が糖尿病教室担当栄養士です
村上 真帆
入職して2年目から糖尿病教室の担当をさせていただいています。2019年度後期からは、月1回の土曜日にも糖尿病教室を開催しており、より多くの地域の皆様とふれあえる機会を増やしております。実際に、参加者の皆様とクイズなどを行い、楽しく学べる教室を今後も継続していきたいと考えています。
厨房業務や給食管理業務、栄養指導など多くのことを学ぶことができ、忙しい時もありますが、日々やりがいを感じております。
調理スタッフ
「美味しい」と言っていただける食事を提供することを目標に、毎日調理を行っています。日々のミーティングで、お互いの作った料理をより良くするため、改善点を出し合い、調味や調理方法を工夫しています。
みんな仲良く、笑いの多い職場です。
私たち、若手調理師です
毎日学ぶことがたくさんありますが、元気に明るく頑張っています。手作りメンチカツや、手作りコロッケ、手作りがんもどきなどは当院の自慢料理で、早く食べていただきたいなと思いながら作っています。
今後、どんどん調理の腕を上げていきたいなと思っています。
厨房の様子
心を込めた手作り料理を患者さまに提供しています
味付けは献立どおり正確に計って調理を行います
一人ひとりのお食事を間違いのないように確認してお届けしています
専門・認定等の資格一覧
病態栄養認定管理栄養士 | 4名 |
がん病態栄養専門管理栄養士 | 3名 |
糖尿病病態栄養専門管理栄養士 | 1名 |
日本糖尿病療養指導士 | 5名 |
食品衛生監視員 | 1名 |
特定保健指導実践者育成研修者 | 1名 |
人間ドック健康情報管理指導士 | 1名 |
保健指導士(AJHAヘルスマネージャー) | 1名 |
BLSヘルスケアプロバイダー | 1名 |
NST療養指導士 | 1名 |
全日本病院協会保健指導士 | 2名 |
業務内容
・給食管理(発注、献立、検収、調理、盛付)
・栄養管理(病室訪問、食事調整、栄養指導)
・チーム医療(NST回診、糖尿病回診、循環器内科リハビリカンファ、緩和ケアカンファ)
特色
外来栄養相談室
患者さまが実行可能な食生活の提案により、継続的に関わらせていただきます。
特に栄養管理の必要な患者さまにつきましては、透析予防外来のほか、機器による体組成の評価や、料理教室、栄養勉強会など開催し、理解を深める中で、しっかりと疾患の悪化防止について一緒に考えさせていただきます。
当院の3階に栄養相談室を設け、同空間に糖尿病外来診察室、透析予防外来診察室、フットケア外来を隣接し、常に医師、看護師と情報共有しながらタイムリーな指導が行えます。
相談室は5部屋あり、2部屋を接続することができ、糖尿病教室や料理教室を行えるようにパワーポイントやホワイトボード、キッチンも配置しています。
体組成の測定器は、可動式と固定式の二台を備え、可動式は外来透析室での透析患者さまに対し、筋肉量、体脂肪率、水分等チェックし栄養状態の維持管理を目的に使用し、栄養指導へも繋げています。
固定式は写真のように計測し、心不全等の指導や、糖尿病腎症透析予防指導の中で浮腫の状況把握及び軽減、筋肉量の維持増加、体脂肪率の適正化等、栄養指導を行う際に利用しています。
糖尿病教室
糖尿病教室は、毎月基礎編を第2金曜日に1回~5回のシリーズで開催しています。
また、応用編として毎月第4金曜日に毎回テーマを変えた教室も行っています。
平日休みにくい方へ土曜日開催も行っています。
入院中について
入院中に最良な治療が行えるよう、お食事含め、適切な栄養管理でサポートを致します。
必要に応じてNST回診や糖尿病回診にて、1日でも早い改善に向け、チームで関わらせていただきます。
<当院の食事例>
また、安心して入院していただけるよう災害時のお食事も常備しています。
NSTカンファレンス
毎週水曜日の午後から、医師、NST専任管理栄養士、薬剤師、専任看護師、感染看護師、言語聴覚士等、多職種が集まり、問題点のある入院患者さまの栄養状態改善についてカンファレンスを行っています。
糖尿病回診
毎週水曜日の午後から、糖尿病の専門チームが集まり、血糖管理に問題のある入院患者さまに対し、カンファレンスを行い、患者さまの状態の改善に繋がるよう検討しています。
取り組み
患者さまの栄養管理
当院の入院ベッド数は、191床です。内訳として、HCU11床、緩和病棟20床、地域包括ケア病棟37床あり、その他が外科及び内科の急性期疾患で入院し、治療をされております。
そこに管理栄養士が介入していく上での大きな特徴を持っております。
緩和ケア病棟には担当管理栄養士を置き、お食事関連での対応を行っています。
Xmasには、栄養部でケーキを作り、ローソクを立てて火を灯した後、カットして切り分け、サンタとトナカイに扮したスタッフがお部屋を回り、緩和のみなさまに、Xmasのひとときを愉しんでいただいております。(下記:写真)
そして、老健施設100床も併設し、デイケアも行っており、それらの食事も調理しています。
また外来では、健診センター、透析センターを開設しており、地域企業の健康診断の中で、栄養士が『特定保健指導』に関わり、定期的に介入を行っています。
透析センターは80床あり、日曜日以外、毎日稼働させ夜間透析も日々行っています。担当栄養士が、透析中に、回診、体組成測定、問題のある患者さまに対し栄養介入や栄養相談等、きめ細やかな管理を行っております。
当院では、入院ベッド数からすると、他院よりも非常に多くの管理栄養士を確保しております。
求められるより良い栄養管理の実践を目標に、日々、その機能を充実させていきたいと考えております。
宇和海合同診療での島民への栄養普及活動
愛媛県内の済生会3病院の医療スタッフが協力して、宇和海に浮かぶ島々をめぐり、合同診療を行っています。管理栄養士も参加し、そこで暮らす島民の栄養改善について指導を行っています。
市民公開講座での健康普及活動
世界糖尿病デーの日程付近で、糖尿病予防を主眼に医療スタッフによる健康普及活動を行っています。
このたびの内容は、地域のショッピングモールで、災害時時での糖尿病管理、投薬管理、適した運動方法、非常時の食事の対応含めた栄養管理について、講演とそれらに関わる展示等行い、地域の健康教育を開催しました。