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X線血管造影装置

印刷ページ表示 更新日:2023年3月13日更新

当院の血管造影室には2台の血管造影装置が設置されています。
1台の装置にそれぞれ2つの管球と検出器が装備された撮影装置があり、一度に2方向からの撮影が可能です。
また、管球と検出器を回転させて撮影することにより、CTのような断面や立体像を撮影できます。

頭頚部や腹部などの血管造影検査では、DSAという撮影法を用いることにより骨や臓器などを除き、血管のみを描出することができるため、より鮮明に血管を撮影でき、少量の造影剤で撮影が可能です。

装置紹介

脳カテ

心カテ室

 

検査内容

血管造影検査とは、患者さんの手首や肘、鼠径部などを穿刺し(針を刺し入れ)、穿刺部の血管からカテーテルと呼ばれる外径1mm~3mmほどの細い管を挿入し、カテーテルから造影剤を流して撮影を行い血管などの診断や治療を行う検査です。

各部の検査

頭頚部

頭頚部の検査では、血管を造影して動脈瘤や血管狭窄などの異常を診断しています。
また、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術や脳梗塞に対する血栓回収療法、頸動脈狭窄症に対する頸動脈ステント留置術(CAS)などの治療を行っています。

腹部

腹部の検査は、おもに肝臓がんに対する治療の際に行っています。
この検査では肝動脈と門脈を造影して腫瘍を栄養している動脈を確認し、その動脈から抗がん剤を流し、門脈に異常が無い場合にはゼラチンなどの固形の物質で動脈を塞栓しています。

心臓

心臓の検査では、心臓を栄養している冠動脈などの血管を造影して狭窄などの異常がないか診断し、心臓内にカテーテルを挿入して圧測定や造影を行うことにより、心機能を検査することができます。
また、心筋梗塞などの冠動脈の狭窄や閉塞に対してバルーンやステントで広げる治療、不整脈に対するペースメーカー挿入やアブレーションなどの治療を行っています。

四肢

四肢の検査では、閉塞性動脈硬化症(ASO)などによる足の動脈の狭窄や閉塞に対して、バルーンやステントで広げる治療を行っています。
また、血液透析に用いるシャントの狭窄や閉塞に対してバルーンで広げる治療を行っています。