本文
MRI(磁気共鳴画像診断装置)
MRI検査とは
MRIは日本語で訳すと「磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Image)」といいます。
磁気の力で人体を構成している水や脂肪と電磁波を共鳴することで情報を取り出し、人体の断面を画像化したものです。
MRI検査の特徴
1. 磁気の強さや電磁波の照射方法を変えることで、さまざまな情報を引き出すことができるため、組織の違いを明瞭に表現することができます
2. 放射線を一切使用しないので、放射線被ばくを気にすることなく検査ができます
3. あらゆる角度から人体の断面の画像を得ることができます
MRI検査における注意点
1. 次のような人はMRI検査を受けることができない場合がありますので必ず申し出でてください
・手術などで体内に金属がある人(心臓ペースメーカー、人工内耳、脳動脈クリップ、磁石着脱式の義眼や義歯など)
・妊娠中もしくはその可能性のある人
・入れ墨がある人
・閉所恐怖症の人
2. 磁気と電磁波を用いて検査を行いますので、金属製のものや磁気や電磁波に影響を受けるものは身に着けたまま入室できません。以下に示すものは検査当日に外していただきます
・腕時計、ヘアピン、ネックレス、ピアス、その他アクセサリー類
・入れ歯、補聴器、ウィッグ、コルセット
・財布、携帯電話、磁気カード類、鍵などの貴重品
・カラーコンタクト
・湿布などの張り薬、カイロ
・その他MRI検査において危険と判断されるもの
3. 検査前に着替えや処置が必要な場合がありますので検査予約時間の30分前には受付にお越しください。医師からの特別な指示がある場合はそちらに従ってください
4. 予約の人を優先しますが緊急検査などで予約時間よりも遅くなることがあります。また当日に予約されずに検査を受ける際にはかなりお待ちいただくことがございます
5. 検査の内容によっては食事や薬の制限が必要になる場合があります
6. その他ご不明な点がございましたらMRI担当者までお尋ねください
検査の流れ
1. 検査の前に荷物や貴重品、身に着けている物をロッカーに預けてもらいます。また、必要に応じて検査着に着替えていただきます
※マスクは検査直前まで身に着けておいてください
2. 検査時間は内容にもよりますが15分から40分ほどかかります。事前にトイレなどは済ましてください
3. MRI検査室に入る前に金属のものがないか最終確認して問題なければ装置のベッドに寝ていただきます
4. 検査中はブザーを渡しますので何か異常があれば鳴らしてください。検査中はかなり大きな音が発生しますので耳栓やヘッドフォンなどを装着していただきます
5. MRIは動きに弱い検査です。検査中はなるべく動かないように注意してください。また、検査中に息止めが必要なことがあります
装置紹介
MRI撮影室
MRI操作室
画像紹介
脳血管中心部の内頸動脈
DWI(頭部拡張共調画像)
頭頚部、頸椎 頚動脈
MRCP(胆のう 総胆管 膵管撮影)
2D-MRCP
腰椎
胸腰椎
膝関節
下肢動脈(非造影MRA)
担当技師より
画像診断装置としてのMRIはますます進化を続けており、これからも各断層画像や3D画像を用いた最新の画像を、放射線科医をはじめ各医師に有用な画像を提供しつつ、的確な画像診断をしていきます。
今後も、高画質、検査時間の短縮など患者さんに有用なさまざまなMRIの進歩を期待していただきたいと思います。