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生化学検査

印刷ページ表示 更新日:2012年6月21日更新

生化学検査とは?

 血液は私たちの全身のあらゆる組織を循環して、体中の細胞に酸素や栄養物を供給し、不用になった炭酸ガスや老廃物を受けとったり、各臓器や組織にホルモン を運んだり、体液のpHや浸透圧を調節したりなど、さまざまな働きをしています。
 それゆえに血液中には体中の種々の情報を持った多くの化学物質があり、健康状 態に応じて敏感に増減しています。
 生化学検査とは、血液や尿の中に含まれているこれらの化学物質を分析し、身体の健康状態や病気の程度を調べる検査のことです。

検査の方法

 採血した血液を高速の遠心分離器にかけて、赤血球や白血球、血小板などの有形成分を分離し、残った液体成分(血清)を機械を使って化学的に分析します。

主な検査の種類

 体内の電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム)、肝機能検査、腎機能、コレステロール、糖尿病の指数となるHbA1c、血糖値、タンパク質や各種ホルモン、リウマチ関連病など、さまざまな項目があり、診察した医師が必要に応じてオーダーします。

検査を組み合わせて診断

 生化学検査では、調べる臓器によって検査項目が違ってきます。

 たとえば、肝機能検査ではGOT、GPT、γ-GTPなど、腎機能検査では尿素窒素、 クレアチニン、尿酸などといった物質が測定され、各臓器の状態の把握などに使われます。
 また、動脈硬化をきたしている患者さまでは、総コレステロール、中性脂肪などの測定は重要であり、 心筋梗塞時の検査としても、生化学検査は心電図検査や造影検査とともに重要な診断、経過の指標となります。

 このように、患者さまの症状から疑った病気や、普段から定期的にチェックしなければならない臓器によって、これらの検査を組み合わせることで、どの臓器のなんという病気かの診断に役立たせます。

検査機器の紹介