本文
当院は、約16.5万人を有する今治医療圏の中核病院の一つであり、地域の人々が安心して生活できるよう保健・医療・福祉の向上に努めていく義務がある。また、当院は、将来を担う次世代の良医を養成する役割も併せて持っており、病院全体として医師の臨床研修を積極的にサポートする。
基幹型病院として研修医を採用するほか、協力型臨床研修病院として、当院が病院群に含まれる基幹型臨床研修病院より要望があった時には研修医を受け入れる。
当院の理念、基本方針の下、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、各研修および救急診療研修を経験することにより多様な疾病に対するプライマリ・ケアを中心とした基本的な診療能力(態度、技術、知識)を修得する。
(1) 公正な医療の提供及び公衆衛生の向上に寄与するという社会的役割を認識し、利他的な態度で基本的価値観(プロフェッショナリズム)を身に付け、社会に貢献する。
(2) プライマリ・ケアから先進医療、緩和医療、予防医療まで幅広く経験し、適切な臨床推論プロセスを経て診断・治療を行い、診療能力の向上に努める。
(3) チーム医療の一員として他の医師・メディカルスタッフと協働し、良好な関係を築くことで、患者の心理・社会的背景を踏まえた良質な医療を提供する。
(4) 屋根瓦式研修を通して、相互教育の重要性を認識し、共に研鑽しながら生涯にわたって自律的に学び続ける。
(5) 医療安全管理・感染管理について理解し、医療従事者の安全性にも配慮し、患者にとって安心・安全で信頼される医療を実践できるようにする。
(6) 第三者による評価を受け、検証を行うことにより、臨床研修病院として更なる質の向上に努める。
医師としての基本的態度を身につけ、さまざまな人格を持つ患者さまと接しても対応できるように人格形成に努める。実際には医療面接、患者診察、検査や処置の基本を中心に基本的診療能力を修得し、将来専門性を獲得しても医師として必要なプライマリ・ケア、救急処置など実践できる総合診療医を第一の目標とし、次いで専門医取得の準備への基礎能力を培うこととする。
名称:しまなみプログラム 2021 [PDF]
プログラム番号:030976702(2023年4月1日研修開始、2024年4月1日研修開始)
名称:しまなみプログラム 2025 [PDF]
プログラム番号:030976801(2025年4月1日研修開始)
基幹型病院 |
済生会今治病院 |
協力型病院 |
・愛媛大学医学部附属病院 |
協力施設 |
・井門クリニック |
済生会今治病院 副院長・臨床研修センター長 西崎 統
済生会今治病院 外科部長 井口 利仁
済生会今治病院 内視鏡センター長 川崎 敬太郎
地域に密着し中規模病院の特殊性を活かし、患者・家族とのふれあいをもとに、医療・福祉・予防医学を学習する。また、1次から2.5次救急までの地域の救急医療・急性期疾患からがん治療、および終末期医療までの広い範囲の診療を経験することができる。
当院は今治医療圏の中核病院であり、基幹型病院として専門性を発揮できる豊富な症例を持ち、専門的な医療を提供している。また救急患者は昼夜を問わず診療しており、初期研修に必要な多くの救急疾患を経験できプライマリ・ケアの修得には最適である。中規模病院であるため個々の研修医の要望に対応でき家族的な雰囲気で研修が行える。初期研修終了後も専門医修得可能な環境が整っており後期研修にも適している。上記のハード研修とともに、大学教官経験者も多くソフト研修にも応えられる。
多くの学会への参加も奨励している。また、済生会関連では、全国済生会学会や愛媛済生会病院研修医育成セミナーへの参加を促し、研修医と指導医のレベルアップおよび交流を図っている。
当プログラムの必修科目は以下の通り。選択科は、当院および協力型臨床研修病院、臨床研修協力施設において行う。研修スケジュールはあくまで一例であり、個人の希望や各科の受け入れ体制を考慮したうえで決定する。
※一般外来研修は、基本的に内科、外科、小児科、地域医療研修先で行う。
臨床研修管理委員会は年3回以上開催され、研修プログラム計画・立案を行い、プログラムの管理および研修医の評価を行う。
当院
済生会松山病院
愛媛大学医学部附属病院
市立宇和島病院
西予市立野村病院 など
岡山大学病院
鳥取大学医学部附属病院
JA尾道総合病院
関西医科大学附属滝井病院 など
当院は愛媛大学医学部医学生の臨床実習施設として認定されています。