本文
医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)<外部リンク>
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | - | 28 | 37 | 43 | 131 | 278 | 530 | 1377 | 920 | 223 |
2023年度退院患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。
当院の入院患者さんは全年代で退院患者さんがいます。最も多いのは70歳代で38.6%、60歳代以上の方で85.5%と、比較的ご高齢の方が多いことが分かります。
疾患構成は、消化器系、呼吸器系、循環器系、神経系、腎・尿路系疾患で全体の約80%を占めています。
地域の先生方と共同して、今治医療圏の地域医療に貢献しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 138 | 11.61 | 8.75 | 6.52% | 77.36 | |
040040xx99200x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 98 | 2.15 | 2.98 | 1.02% | 73.34 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 59 | 15.97 | 18.65 | 3.39% | 76.03 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 44 | 26.02 | 20.60 | 34.09% | 81.66 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 41 | 17.73 | 13.52 | 17.07% | 79.49 |
内科で最も多い症例は、昨年度に引き続き総胆管結石、胆管炎などの胆道疾患にです。内視鏡を用いて結石を除去する治療や、胆道にチューブを留置し、胆汁の流れをよくする治療を行います。次いで、肺がん診断のための生検法をする患者さんとなっています。3番目は、間質性肺炎の患者さん、4番目は誤嚥性肺炎の患者さん、5番目は尿路感染症の患者さんとなっています。
また、プライマリ・ケア(総合医)としての内科的な基礎診療を行っております。その上に、それぞれの専門医が切磋琢磨する中で、最新の診療技術と知識でより高いレベルの医療を提供できるように努めております。
当科の専門領域としては、消化器内科、糖尿病内科、内分泌・代謝・栄養内科、脳神経内科、リウマチ内科、呼吸器内科を専門医がカバーしております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし | 105 | 2.84 | 4.26 | 2.86% | 73.10 | |
050050xx9920x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 60 | 2.07 | 3.25 | 0.00% | 75.63 | |
050050xx9910x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 1あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 47 | 2.09 | 3.05 | 0.00% | 71.51 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 35 | 2.77 | 2.03 | 0.00% | 60.83 | |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 33 | 17.55 | 17.38 | 9.09% | 81.58 |
循環器内科で最も多い症例は、虚血性心疾患(狭心症・陳旧性心筋梗塞)に対する血管内カテーテル(細い管)を用いた、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を実施する患者さんとなっています。2番目は同じく虚血性心疾患に対する心臓カテーテル法に冠動脈血流予備能測定検査を実施する患者さん、3番目は同じく虚血性心疾患に対する心臓カテーテル法による検査を実施する患者さん、4番目は睡眠時無呼吸症候群に対する検査入院、5番目は、心不全の患者さんとなっています。
また、近年では頻脈性不整脈に対するカテーテルを用いたアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)も実施しています。アブレーション治療とは、過剰な伝導路(心筋を動かす電気の通り道)や不整脈の焦点を焼いてなおす治療です。
当科は一般内科、心臓血管外科と密に連携をとり、一般外来から救急救命処置まで幅広く行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 69 | 11.09 | 9.89 | 0.00% | 71.20 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 57 | 9.95 | 6.87 | 0.00% | 63.79 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 33 | 22.27 | 15.12 | 6.06% | 75.58 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 26 | 7.27 | 5.29 | 0.00% | 38.77 | |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし | 18 | 11.22 | 9.88 | 0.00% | 70.33 |
外科で最も多い診断群分類は、肺がんに対する胸腔鏡下での切除術を実施する患者さんとなっています。次いで、胆のう炎に対する腹腔鏡下を用いた胆のう摘出術を実施する患者さん、3番目は大腸がんに対する悪性腫瘍手術、4番目は急性虫垂炎に対する虫垂切除術を実施する患者さん、5番目は乳がんに対する悪性腫瘍手術をする患者さんとなっています。
外科では緊急手術も多いですが、予定手術(特に悪性腫瘍)については、放射線科や内科など他の診療科や薬剤部、栄養部、リハビリテーション部など他職種と合同でキャンサーボード(がん患者さんの症状・状態、および治療方針などを意見交換・共有・検討・確認等するためのカンファレンス)を行い、安全で適切な治療方法を実施できるよう体制を整えています。
また、患者さんにとって負担の少ない腹腔鏡や胸腔鏡を用いた鏡視下手術を行い、根治性と共に低侵襲性を生かし早期退院・社会復帰を目指しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 79 | 38.13 | 25.50 | 70.89% | 82.71 | |
160620xx02xxxx | 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 関節滑膜切除術等 | 28 | 6.68 | 6.78 | 0.00% | 64.04 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 22 | 30.68 | 21.96 | 40.91% | 79.09 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし | 12 | 44.83 | 19.34 | 66.67% | 78.33 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 11 | 41.27 | 19.55 | 18.18% | 73.00 |
当院整形外科入院での主要な症例は大腿骨、股関節近位の骨折、外傷などの手術患者様となっております。続いて肘、膝の外傷、疾患などの患者様、続いて人工膝関節目的の膝疾患患者様、胸腰椎骨折、主には圧迫骨折の患者様、続いて人工股関節手術目的の患者様などとなっております。圧迫骨折の患者様はコルセット作成してリハビリを行うという保存的治療のため全身的な合併症のある患者様や特に不安定骨折の患者様を除いて他院へ最初からお願いしたり、落ち着いた後他院へ紹介していますが、母数が多いため4番目となっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010010xx9903xx | 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 3あり | 81 | 6.83 | 17.01 | 9.88% | 70.33 | |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 31 | 16.68 | 15.70 | 35.48% | 73.29 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 19 | 15.47 | 9.88 | 10.53% | 78.47 | |
010060x2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 17 | 15.18 | 17.39 | 35.29% | 77.53 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 12 | 17.58 | 19.09 | 33.33% | 72.17 |
脳神経外科では、脳梗塞、高血圧性などによる脳出血、くも膜下出血、外傷性の頭蓋内損傷(硬膜下血腫・出血等)の患者さんなどの治療を主体に行っています。
当科は脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷といったさまざまな脳神経疾患を診療しています。その多くが、一刻を争う緊急対応や高度な診断・治療技術を要求されるものです。
また、脳卒中に対する急性期治療・脳腫瘍に対する手術を含めた集学的治療・コイルやステントを用いた血管内治療を中心に診療を行っており、脳卒中に関しては、当院を含め今治医療圏でホットライン当番3病院の輪番を担い、急性期を過ぎたら地域の回復期リハビリテーション病院と連携し、シームレスな医療・在宅復帰を目指しています。
脳腫瘍に対する放射線治療(サイバーナイフ)を用いた定位放射線治療も年間100件以上行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 21 | 13.33 | 10.42 | 0.00% | 78.95 | |
050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり | 16 | 31.13 | 21.52 | 18.75% | 73.69 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 16 | 2.81 | 7.57 | 6.25% | 71.69 | |
050163xx02x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2なし | 13 | 16.62 | 15.33 | 0.00% | 77.31 | |
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 | 12 | 3.25 | 2.61 | 0.00% | 65.92 |
当科の主な疾患は狭心症・心筋梗塞、弁膜症、大動脈疾患、末梢動脈疾患、下肢静脈瘤、血液透析用バスキュラー・アクセスなどとなっています。
心臓血管外科で最も多い症例は、腹部の大動脈瘤に対する人工血管を用いた手術、ステントグラフトを用いる低侵襲の手術症例となっています。次いで、弁膜症に対する手術症例となっています。
また、局所麻酔下で下肢静脈瘤と透析用シャント手術なども行っており、循環器内科と密に連携をとり、一般外来から救急救命処置まで幅広く行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) | 平均在院日数(全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり | 60 | 2.12 | 2.44 | 0.00% | 73.50 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 40 | 5.35 | 6.85 | 0.00% | 71.13 | |
110080xx03xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 | 17 | 2.00 | 2.71 | 0.00% | 74.88 | |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし | - | 3.78 | 5.22 | 0.00% | 63.22 | |
110060xx99x20x | 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病なし | - | 4.67 | 9.37 | 0.00% | 73.50 |
泌尿器科で最も多い症例は、前立腺の悪性腫瘍(疑い含む)に対する前立腺生検を実施する患者さんとなっています。次いで、膀胱の悪性腫瘍に対する経尿道的手術を実施する患者さん、3番目に前立腺の悪性腫瘍で放射線治療に必要な金属マーカーを留置する患者さん、4番目に尿管結石に対する経尿道的に尿路結石除去術をする患者さん、5番目に腎盂・尿管の悪性腫瘍に対する化学療法を実施する患者さんで上位5位を占めています。
膀胱腫瘍の手術は、尿道から膀胱に内視鏡を挿入し、その先端に付いている電気メスで膀胱内の腫瘍を切除します。患者さんの状態に応じて、手術の直後に再発予防のために抗がん剤を膀胱内に注入(化学療法)する場合もあります。
当科では内視鏡を中心とした低侵襲治療が中心となっています。
また、2024年3月から手術支援ロボットを導入して前立腺の悪性腫瘍に対する手術も開始しています。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 49 | - | - | - | - | 42 | 1 | 8 |
大腸癌 | 21 | 24 | 26 | - | - | 20 | 1 | 8 |
乳癌 | 11 | 10 | - | 0 | 0 | - | 1 | 8 |
肺癌 | 80 | 13 | 35 | 41 | 0 | 104 | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | 0 | 0 | - | 1 | 8 |
*病期分類基準はUICC TNM分類 第8版となっています。
5大がん(胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん)の患者さんを、初発(UICC病期分類)及び再発に分けて集計しています。
UICC病期分類とは、国際的に定められた、(1)原発巣の大きさと進展度(T)、(2)所属リンパ節への転移(N)、(3)遠隔転移の有無(M)のTNM分類によって、各がんをStage(ステージ0からⅣ)に分類するものです。
「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合、「再発」とは、当院・他院を問わず初回治療を完了した後、当院で診療をした場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
(今回の集計にはStage0は含まれていません)
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | 4.75 | 46.50 |
中等症 | 48 | 15.98 | 80.25 |
重症 | 10 | 22.70 | 82.20 |
超重症 | - | 63.00 | 72.00 |
不明 | 0 | 0.00 | 0.00 |
成人市中肺炎とは、20歳以上の成人が普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
成人肺炎診療ガイドライン2024(日本呼吸器学会)による重症度(AーDROPスコア)を用いて集計しています。インフルエンザやCOVID-19などのウイルスによる肺炎や食べ物などの誤嚥による肺炎は含まれていません。
当院は中等症の患者さんが最も多くなっています。
*A-DROPスコア
A(Age):男性70歳以上、女性75歳以上
D(Dehydration):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下)
O(Orientation):意識変容あり
P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下
*軽 症:上記項目のいずれも満たさないもの
*中等症:上記項目の1つまたは2つを有するもの
*重 症:上記項目の3つ以上を有するもの
*超重症:上記項目の4つまたは5つを有するもの
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 107 | 21.09 | 76.59 | 42.06% |
その他 | - | 24.25 | 77.25 | 50.00% |
当院に入院する脳梗塞患者の約9割は発症3日以内で、急性期治療および早期リハビリテーションを行い、その後、約5割の方は回復期リハビリや療養病床へ転院をしています。
今治医療圏では脳卒中に対するtPAホットライン制度を平成22年より導入しており、当院は発足時より輪番を担っています。発症早期の脳梗塞では、tPAとうい血栓溶解剤の投与に加え、最近はカテーテルを用いた血栓回収療法も行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 88 | 0.68 | 13.45 | 9.09% | 77.14 | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの | 38 | 0.05 | 13.13 | 7.89% | 80.61 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 32 | 0.00 | 9.06 | 3.13% | 77.97 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) | 22 | 0.59 | 8.55 | 9.09% | 74.50 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 19 | 1.21 | 18.74 | 5.26% | 79.37 |
内科での手術は、内視鏡を使用した消化管手術が中心となります。
最も多い手術は、総胆管結石などの胆道疾患に対する内視鏡的胆道ステント留置術となっています。内視鏡的胆道ステント留置術は、内視鏡を用いて胆道にステントを留置し胆汁の流れを良くする治療です。次いで、胆道疾患に対する内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う)、3番目に早期の胃がんに対する内視鏡的早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術(ESD)、4番目は胆道疾患に対する内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの)となっています。5番目は胃や十二指腸潰瘍・穿孔による出血に対する内視鏡的消化管止血術となっています。
当科では、小腸病変に対するカプセル内視鏡検査なども実施しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 54 | 0.33 | 2.02 | 1.85% | 72.13 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 52 | 1.00 | 1.62 | 5.77% | 74.40 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 31 | 1.58 | 6.06 | 3.23% | 75.03 | |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 25 | 3.44 | 9.64 | 12.00% | 82.52 | |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 19 | 3.37 | 7.21 | 0.00% | 71.68 |
循環器内科で最も多い手術は、虚血性心疾患(狭心症・陳旧性心筋梗塞)に対する血管内カテーテル(細い管)を用いて、経皮的に冠動脈へステントを留置する手術なっています。次いで、同じく虚血性心疾患に対して経皮的に冠動脈を拡張させる手術、3番目に下肢の閉塞性動脈硬化症の患者さんに対する血管拡張術・血栓除去術、4番目に不整脈等に対するペースメーカ移植術、5番目は不整脈の原因となる異常な回路や興奮を発生させている部位を焼灼して消滅させる手術となっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 84 | 1.24 | 8.55 | 2.38% | 65.06 | |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) | 45 | 1.60 | 10.49 | 2.22% | 71.11 | |
K7193 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 36 | 5.17 | 32.14 | 8.33% | 76.50 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 25 | 0.20 | 5.72 | 0.00% | 38.28 | |
K672 | 胆嚢摘出術 | 17 | 7.41 | 29.35 | 11.76% | 77.82 |
外科の最も多い手術は、腹腔鏡下による胆のう摘出術となっています。次いで、肺がんに対する胸腔鏡を用いた肺悪性腫瘍切除術、3番目に大腸がんに対する結腸悪性腫瘍切除、4番目に急性虫垂炎に対する腹腔鏡を用いた虫垂切除手術、5番目は開腹による胆のう摘出術となっています。
当院の特徴は、地域がん診療連携拠点病院の指定もあって、悪性腫瘍に対する手術が多くなっています。胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの5大がん全てに対応しています。また、胆道がん、膵臓がん等の高難易度手術も行っています。
近年では早期の胃がん・大腸がんに対しては、腹腔鏡下手術を行い、根治性と共に低侵襲性を生かし早期退院・社会復帰を目指しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) | 47 | 2.74 | 29.02 | 63.83% | 79.68 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術 | 44 | 4.30 | 35.43 | 63.64% | 80.95 | |
K0821 | 人工関節置換術 | 33 | 1.91 | 37.39 | 33.33% | 77.24 | |
K068-2 | 関節鏡下半月板切除術 | 27 | 0.00 | 5.63 | 0.00% | 63.63 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) | 20 | 1.45 | 26.60 | 20.00% | 69.15 |
当院整形外科における手術は大腿骨・上腕骨の骨折観血的手術に関するものが一番多く、続いて2番目に股関節の人工骨頭挿入術がそれに続き、前腕・下腿骨の骨折観血的手術が5番目となっております。股関節の人工骨頭挿入術は少数で大腿骨頭壊死などを含みますがそのほとんどは大腿骨頸部骨折に関するものであり、1番目2番目合わせて大腿骨近位部骨折の手術がそのほとんどを占めています。3番目に股関節・膝関節の人工関節置換術、4番目に膝関節の関節鏡下半月板手術で関節疾患、骨折以外の関節外傷などの手術となっております。大腿骨近位部骨折についてはなるべく受傷早期の手術を心掛けていますが、周術期合併症に備えて他科との連携を深めて対応することも行っております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 22 | 1.05 | 12.68 | 9.09% | 77.23 | |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 12 | 0.08 | 19.33 | 41.67% | 76.67 | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 10 | 4.50 | 10.70 | 10.00% | 76.30 | |
K1781 | 脳血管内手術 1箇所 | 10 | 2.20 | 26.30 | 60.00% | 65.80 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 | - | 0.86 | 14.57 | 14.29% | 65.14 |
手術の半数以上は、脳卒中・外傷に対する緊急手術が占めて、最近では経皮的脳血栓回収術が増加傾向です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 27 | 0.33 | 1.59 | 0.00% | 72.41 | |
K5606 | 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) | 15 | 1.73 | 14.00 | 0.00% | 76.60 | |
K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | 14 | 1.21 | 9.21 | 0.00% | 78.86 | |
K5552 | 弁置換術 2弁のもの | - | 9.78 | 32.56 | 11.11% | 77.44 | |
K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの | - | 8.00 | 23.33 | 16.67% | 75.83 |
当科で扱っている主な疾患は、狭心症、弁膜症、胸部腹部大動脈疾患、末梢動脈疾患、下肢静脈瘤、透析用シャント疾患があります。
下肢静脈瘤と透析用シャント手術は局所麻酔下で行っております。
全身麻酔手術は麻酔科体制の事情があり予定手術のみ行っています。心臓手術は、冠動脈バイパス術、弁置換術(形成術)、不整脈手術などが多くなっています。また、近年は胸部、腹部大動脈瘤手術を積極的に行っています。開胸開腹手術はもちろんですが、低侵襲手術であるステントグラフト内挿術も行っております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) | 41 | 0.22 | 4.46 | 2.44% | 71.34 | |
K007-2 | 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 | 17 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 74.88 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 10 | 0.00 | 5.50 | 0.00% | 84.10 | |
K7812 | 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) | - | 0.00 | 2.78 | 0.00% | 63.22 | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | - | 1.00 | 9.25 | 0.00% | 75.13 |
泌尿器科で最も多い手術は、膀胱の悪性腫瘍に対する経尿道的手術となっています。次いで、前立腺の悪性腫瘍で放射線治療に必要な金属マーカーを留置する手術となります。
当科の特徴は、腎がんや腎盂がんに対して腹腔鏡を用いた手術、前立腺がん等悪性腫瘍に対する放射線治療など、一人一人の患者さんに応じた診療を行っています。
*ESWL(体外衝撃波砕石術)も実施しております。
*2024年3月から手術支援ロボットを導入して前立腺の悪性腫瘍に対する手術も開始しています。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | 0.54% |
異なる | - | 0.33% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | 0.40% |
異なる | - | 0.43% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0.00% |
異なる | - | 0.32% | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 30 | 0.92% |
異なる | - |
0.43% |
手術・処置等の合併症が多くなっていますが、当院には透析センターが整備されており多くの透析患者さんを診療しています。それに伴い、当院での維持透析患者さんと地域の先生方から紹介される患者さんにより、手術・処置等(シャント閉塞等)の合併症が多くなっていると思われます。
細心の注意を払い診療を施行していますが、起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくように努めています。
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 |
---|---|---|
567 | 514 | 90.65% |
手術中は長時間同じ姿勢をとったり、手術が終わってからも安静が必要な場合もあります。このような状況では血液の塊(血栓)ができる可能性があります。そのためリスクレベルをアセスメントし、弾性ストッキング、フットポンプなどで予防を図っています。実施率には含まれませんが薬剤使用で予防しているケースもあります。
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
601 | 489 | 81.36% |
血液は通常は無菌の状態です。感染症などが起こると様々な原因で血液内に菌が入ることがあります。血液内に入った細菌を検出するために行う検査が血液培養です。1セット血液を採取するより2セット採取した方が原因となる菌が発見されやすいため2セットを推奨しています。
広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
---|---|---|
465 | 275 | 59.14% |
広域スペクトル抗菌薬(抗生物質)とは様々な種類の菌に効果があるお薬です。広域スペクトル抗菌薬を使用すると、病気の原因となる菌だけでなく私たちの体に共存している菌も殺してしまいます。病気の原因を調べるためには抗菌薬を使用する前に原因となる場所の細菌培養(細菌を検出する検査)を行う必要があります。