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病院指標の公開

印刷ページ表示 更新日:2025年9月30日更新

令和6年度 済生会今治病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)<外部リンク>

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転棟・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 27 32 56 121 301 612 1445 1100 238

令和6年6月1日から令和7年5月31日までの退院患者さんを10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。
当院の入院患者さんは全年代で退院患者さんがいます。最も多いのは70歳代で36.7%、60歳代以上の方で86.3%と、比較的ご高齢の方が多いことが分かります。
地域の先生方と共働して、今治医療圏の地域医療に貢献しております。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
​060340xx03x00x ​胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし  178 9.74 8.88 5.62% 76.17  
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし  94 2.33 3.03 1.06% 71.35  
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術  52 2.73 2.57 1.92% 68.83  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし  46 21.28 20.78 36.96% 80.87  
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし   45 16.84 16.40 11.11% 82.22  

内科で最も多い症例は、昨年度に引き続き総胆管結石、胆管炎などの胆道疾患にです。内視鏡を用いて結石を除去する治療や、胆道にチューブを留置し、胆汁の流れをよくする治療を行います。次いで、肺がん診断のための生検法をする患者さんとなっています。3番目は、大腸腺腫やポリープを内視鏡的に切除する患者さん、4番目は誤嚥性肺炎の患者さん、5番目は市中肺炎の患者さんとなっています。
また、プライマリ・ケア(総合医)としての内科的な基礎診療を行っております。その上に、それぞれの専門医が切磋琢磨する中で、最新の診療技術と知識でより高いレベルの医療を提供できるように努めております。
当科の専門領域としては、消化器内科、糖尿病内科、内分泌・代謝・栄養内科、脳神経内科、リウマチ内科、呼吸器内科を専門医がカバーしております。​

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし 98 4.21 4.18 5.10% 73.11  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり  58 2.59 2.02 0.00% 66.62  
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし  54 6.74 4.47 0.00% 72.13  
050050xx9910xx ​狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 1あり 手術・処置等2なし  43 2.19 3.07 0.00% 72.49  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし  42 7.67 9.59 0.00% 80.52  

循環器内科で最も多い症例は、虚血性心疾患(狭心症・陳旧性心筋梗塞)に対する血管内カテーテル(細い管)を用いた、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を実施する患者さんとなっています。2番目は睡眠時無呼吸症候群に対する検査入院の患者さん、3番目は頻脈性不整脈に対するカテーテルを用いたアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)を実施する患者さん、4番目は虚血性心疾患(狭心症・陳旧性心筋梗塞)に対する心臓カテーテル検査、5番目は、徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込み術の患者さんとなっています。
当科は一般内科、心臓血管外科と密に連携をとり、一般外来から救急救命処置まで幅広く行っています。​

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 72 10.38 7.05 0.00% 66.32  
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等  54 6.85 4.54 0.00% 71.94  
060020xx9903xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 3あり  27 3.56 6.17 0.00% 76.33  
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 25 8.96 5.99 4.00% 65.80  
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし  24 14.62 9.77 0.00% 68.67  

外科で最も多い診断群分類は、胆のう炎に対する腹腔鏡下を用いた胆のう摘出術を実施する患者さん、2番目は鼠径ヘルニアに対する手術を実施する患者さん、3番目は胃がんに対する化学療法、4番目に胆のう結石症に腹腔鏡下手術を実施する患者さん、5番目は乳がんに対する悪性腫瘍手術をする患者さんとなっています。
外科では緊急手術も多いですが、予定手術(特に悪性腫瘍)については、放射線科や内科など他の診療科や薬剤部、栄養部、リハビリテーション部など他職種と合同でキャンサーボード(がん患者さんの症状・状態、および治療方針などを意見交換・共有・検討・確認等するためのカンファレンス)を行い、安全で適切な治療方法を実施できるよう体制を整えています。
また、患者さんにとって負担の少ない腹腔鏡を用いた鏡視下手術を行い、根治性と共に低侵襲性を生かし早期退院・社会復帰を目指しています。​

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等  80 37.44 25.29 75.00% 82.72  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 23 35.35 21.38 30.43% 75.30  
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等  17 6.18 5.95 0.00% 69.82  
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等  13 36.08 17.84 15.38% 45.38  
160620xx02xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 関節滑膜切除術等  13 7.00 6.55 0.00% 60.08  

当院整形外科入院での主要な症例は股関節・大腿近位の骨折、外傷などの手術患者様となっております。続いて人工膝関節置換術目的の膝疾患の患者さん、3番目に前腕の骨折、4番目に足の骨折と肘、膝の外傷の患者さんとなっております。
胸椎・腰椎の圧迫骨折の患者様はコルセット作成してリハビリを行うという保存的治療のため全身的な合併症のある患者様や特に不安定骨折の患者様を除いて他院へ最初からお願いしたり、落ち着いた後他院へ紹介しています。​

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx9903xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 3あり  64 6.91 17.40 15.62% 70.81  
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし  64 18.36 16.89 32.81% 74.12  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし  27 11.89 9.83 3.70% 78.44  
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病なし  16 17.12 16.94 25.00% 75.12  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし  16 23.56 18.68 62.50% 79.62  

​脳神経外科では、脳梗塞、高血圧性などによる脳出血、くも膜下出血、外傷性の頭蓋内損傷(硬膜下血腫・出血等)の患者さんなどの治療を主体に行っています。
当科は脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷といったさまざまな脳神経疾患を診療しています。その多くが、一刻を争う緊急対応や高度な診断・治療技術を要求されるものです。
また、脳卒中に対する急性期治療・脳腫瘍に対する手術を含めた集学的治療・コイルやステントを用いた血管内治療を中心に診療を行っており、脳卒中に関しては、当院を含め今治医療圏でホットライン当番3病院の輪番を担い、急性期を過ぎたら地域の回復期リハビリテーション病院と連携し、シームレスな医療・在宅復帰を目指しています。
脳腫瘍に対する放射線治療(サイバーナイフ)を用いた定位放射線治療も年間100件以上行っています。​

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし  20 12.10 10.18 0.00% 81.25  
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等  20 2.20 2.66 0.00% 70.80  
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり  15 29.87 20.84 6.67% 76.13  
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 - 1あり 11 28.00 27.01 0.00% 74.55  
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 - 1/2あり 手術・処置等2 - 1あり  10 23.90 26.24 0.00% 75.40  

当科の主な疾患は狭心症・心筋梗塞、弁膜症、大動脈疾患、末梢動脈疾患、下肢静脈瘤、血液透析用バスキュラー・アクセスなどとなっています。
心臓血管外科で最も多い症例は、腹部の大動脈瘤に対する人工血管を用いた手術、ステントグラフトを用いる低侵襲の手術症例と局所麻酔下の下肢静脈瘤手術の患者さんとなっています。次いで、弁膜症に対する手術症例となっています。
また、局所麻酔下で透析用シャント手術なども行っており、循環器内科と密に連携をとり、一般外来から救急救命処置まで幅広く行っています。​

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 71 2.69 2.45 0.00% 74.37  
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 43 5.74 6.81 2.33% 78.67  
110080xx03xxxx 前立腺の悪性腫瘍 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 25 2.00 2.59 0.00% 76.84  
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等  20 11.05 11.11 0.00% 73.30  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 12 7.08 7.77 0.00% 77.17  

泌尿器科で最も多い症例は、前立腺の悪性腫瘍(疑い含む)に対する前立腺生検を実施する患者さんとなっています。次いで、膀胱の悪性腫瘍に対する経尿道的手術を実施する患者さん、3番目に前立腺の悪性腫瘍で放射線治療に必要な金属マーカーを留置する患者さん、4番目に前立腺の悪性腫瘍手術を施行される患者さん、5番目に前立腺肥大症を経尿道的に切除する患者さんで上位5位を占めています。
膀胱腫瘍の手術は、尿道から膀胱に内視鏡を挿入し、その先端に付いている電気メスで膀胱内の腫瘍を切除します。患者さんの状態に応じて、手術の直後に再発予防のために抗がん剤を膀胱内に注入(化学療法)する場合もあります。
当科では内視鏡を中心とした低侵襲治療が中心となっています。
また、2024年3月から手術支援ロボットを導入して前立腺の悪性腫瘍に対する手術も開始しています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし  60 8.72 9.82 0.00% 70.88  
040150xx97x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし 10 23.60 28.41 10.00% 68.00  
040200xx97x00x 気胸 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし  - - 15.96 - -  
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし  - - 9.59 - -  
160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2あり 定義副傷病なし  - - 10.79 - -  

呼吸器外科では肺がんに対する腹腔鏡下の手術症例が最も多くなっています。膿胸や気胸など良性疾患に対しても胸腔鏡下での低侵襲手術を積極的に行っています。また、呼吸器内科や心臓血管外科とも協力して診療を行っています。

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 55 - - - - 46 1:UICC TNM分類 8
大腸癌 23 17 18 10 - 23 1:UICC TNM分類 8
乳癌 18 13 - - - 11 1:UICC TNM分類 8
肺癌 66 14 28 42 - 128 1:UICC TNM分類 8
肝癌 - - - - - - 1:UICC TNM分類 8

*病期分類基準はUICC TNM分類 第8版となっています。
5大がん(胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん)の患者さんを、初発(UICC病期分類)及び再発に分けて集計しています。
UICC病期分類とは、国際的に定められた、(1)原発巣の大きさと進展度(T)、(2)所属リンパ節への転移(N)、(3)遠隔転移の有無(M)のTNM分類によって、各がんをStage(ステージ0からⅣ)に分類するものです。
「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合、「再発」とは、当院・他院を問わず初回治療を完了した後、当院で診療をした場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
(今回の集計にはStage0は含まれていません)​

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 46 17.17 77.80
重症 15 21.60 80.13
超重症 - - -
不明 - - -

成人市中肺炎とは、20歳以上の成人が普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
成人肺炎診療ガイドライン2024(日本呼吸器学会)による重症度(AーDROPスコア)を用いて集計しています。インフルエンザやCOVID-19などのウイルスによる肺炎や食べ物などの誤嚥による肺炎は含まれていません。
当院は中等症の患者さんが最も多くなっています。

*A-DROPスコア
A(Age):男性70歳以上、女性75歳以上
D(Dehydration):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下)
O(Orientation):意識変容あり
P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下

*軽 症:上記項目のいずれも満たさないもの
*中等症:上記項目の1つまたは2つを有するもの
*重 症:上記項目の3つ以上を有するもの
*超重症:上記項目の4つまたは5つを有するもの

脳梗塞のICD10別患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 124 22.54 75.44 -
その他 - - - -

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当院に入院する脳梗塞患者の約9割は発症3日以内で、急性期治療および早期リハビリテーションを行い、その後、約5割の方は回復期リハビリや療養病床へ転院をしています。
今治医療圏では脳卒中に対するtPAホットライン制度を平成22年より導入しており、当院は発足時より輪番を担っています。発症早期の脳梗塞では、tPAという血栓溶解剤の投与に加え、最近はカテーテルを用いた血栓回収療法も行っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 108 1.27 10.33 5.26% 74.86  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 38 - 5.92 0.00% 76.42  
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴うもの) 35 3.03 6.97 8.57% 80.91  
K6871 ​内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 30 1.67 4.97 0.00% 76.43  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 29 0.41 1.38 3.33% 71.97  

内科での手術は、内視鏡を使用した消化管手術が中心となります。
最も多い手術は、総胆管結石などの胆道疾患に対する内視鏡的胆道ステント留置術となっています。内視鏡的胆道ステント留置術は、内視鏡を用いて胆道にステントを留置し胆汁の流れを良くする治療です。次いで、早期の胃がんに対する内視鏡的早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術(ESD)、3番目に胆道疾患に対する内視鏡的乳頭切開術(胆道破石術を伴う)、4番目は胆道疾患に対する内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの)となっています。5番目は大腸腺腫やポリープに対する内視鏡的な切除術となっています。
当科では、小腸病変に対するカプセル内視鏡検査なども実施しています。​

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 (その他のもの) 63 2.56 5.25 4.76% 74.17  
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) 51 2.14 2.53 1.92% 72.51  
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 41 1.73 4.78 0.00% 71.95  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 30 0.17 2.47 5.88% 73.63  
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 18 1.28 7.11 0.00% 79.44  

循環器内科で最も多い手術は、虚血性心疾患(狭心症・陳旧性心筋梗塞)に対する血管内カテーテル(細い管)を用いて、経皮的に冠動脈へステントを留置する手術なっています。次いで、同じく虚血性心疾患に対して経皮的に冠動脈を拡張させる手術、3番目に不整脈の原因となる異常な回路や興奮を発生させている部位を焼灼して消滅させる手術、4番目に下肢の閉塞性動脈硬化症の患者さんに対する血管拡張術・血栓除去術、5番目は不整脈等に対するペースメーカ移植術となっています。​

外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 111 1.24 8.51 1.79% 67.05  
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 54 1.02 4.91 0.00% 71.61  
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 30 6.67 26.57 3.23% 75.80  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 23 0.52 5.87 0.00% 48.22  
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 18 1.00 12.06 0.00% 65.11  

外科の最も多い手術は、腹腔鏡下による胆のう摘出術となっています。次いで、鼠径ヘルニア手術、3番目に大腸がんに対する結腸悪性腫瘍切除、4番目に急性虫垂炎に対する腹腔鏡を用いた虫垂切除手術、5番目は乳がんに対しす悪性腫瘍手術となっています。
当院の特徴は、地域がん診療連携拠点病院の指定もあって、悪性腫瘍に対する手術が多くなっています。胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの5大がん全てに対応しています。また、胆道がん、膵臓がん等の高難易度手術も行っています。
早期の胃がんや大腸がんに対しては、腹腔鏡下手術を行い、根治性と共に低侵襲性を生かし早期退院・社会復帰を目指しています。​

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 65 3.18 27.78 59.70% 79.18  
K0821 人工関節置換術(膝) 35 1.26 33.11 41.67% 75.26  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 32 6.25 32.41 75.00% 83.12  
K0462 骨折観血的手術(下腿) 31 3.06 20.74 19.35% 66.52  
K0463 骨折観血的手術(足) 17 2.18 15.35 5.88% 55.71  

当院整形外科における手術は大腿骨の骨折観血的手術に関するものが一番多く、続いて変形性膝関節症に対する人工関節置換術、3番目に股関節への人工骨頭挿入術、4番目に下腿骨の骨折観血的手術、5番目に足関節の骨折に対する骨折観血的手術となっております。
大腿骨近位部骨折についてはなるべく受傷早期の手術を心掛けていますが、周術期合併症に備えて他科との連携を深めて対応することも行っております。​

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 36 3.67 15.00 16.67% 80.03  
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 12 4.75 10.50 16.67% 79.08  
K178-4 経皮的脳血栓回収術 12 1.42 32.6 50.00% 77.33  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) - - - - -  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -  

​​手術の半数は、脳卒中・外傷に対する緊急手術が占めています。
最近では脳梗塞、脳動脈狭窄に対する経皮的頸動脈ステント留置術や経皮的脳血栓回収術が増加傾向です。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 13 1.08 8.69 0.00% 80.38  
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 10 - 1.00 0.00% 76.30  
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 10 4.50 21.50 0.00% 75.00  
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 - - - - -  
K5552 弁置換術(2弁のもの) - - - - -  

当科で扱っている主な疾患は、狭心症、弁膜症、胸部腹部大動脈疾患、末梢動脈疾患、下肢静脈瘤、透析用シャント疾患があります。
下肢静脈瘤と透析用シャント手術は局所麻酔下で行っております。
全身麻酔手術は麻酔科体制の事情があり予定手術のみ行っています。心臓手術は、冠動脈バイパス術、弁置換術(形成術)、不整脈手術などが多くなっています。また、近年は胸部、腹部大動脈瘤手術を積極的に行っています。開胸開腹手術はもちろんですが、低侵襲手術であるステントグラフト内挿術も行っております。​

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K007-2 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 25 - 1.00 0.00% 76.84  
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 25 0.36 4.88 4.00% 80.28  
K8036ロ ​膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 18 0.22 3.83 0.00% 76.44  
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 15 1.40 10.33 0.00% 75.13  
K800-2 経尿道的電気凝固術 13 0.62 5.23 7.69% 75.62  

泌尿器科で最も多い手術は、前立腺の悪性腫瘍で放射線治療に必要な金属マーカーを留置する手術、次いで膀胱の悪性腫瘍に対する経尿道的手術(電解質溶液利用のもの)と(その他のもの)となっています。
当科の特徴は、腎がんや腎盂がんに対して腹腔鏡を用いた手術、前立腺がん等悪性腫瘍に対する放射線治療など、一人一人の患者さんに応じた診療を行っています。
*ESWL(体外衝撃波砕石術)も実施しております。
*2024年3月から手術支援ロボットを導入して前立腺の悪性腫瘍に対する手術も開始しています。​

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 29 1.28 7.00 0.00% 71.52  
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 24 1.00 8.67 0.00% 70.46  
K513-4 ​胸腔鏡下肺縫縮術 - - - - -  
K496-4 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術 - - - - -  
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) - - - - -  

​当科は主に肺悪性腫瘍に対して胸腔鏡による低侵襲手術に取り組んでいます。治療の標準化を推進しており、全国の平均在院日数以内での退院を図っております。また、ロボット手術の準備も進めております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 11 0.28%
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 28 0.71%
異なる -

-

手術・処置等の合併症が多くなっていますが、当院には透析センターが整備されており多くの透析患者さんを診療しています。それに伴い、当院での維持透析患者さんと地域の先生方から紹介される患者さんにより、手術・処置等(シャント閉塞等)の合併症が多くなっていると思われます。
細心の注意を払い診療を施行していますが、起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくように努めています。​

医療の質指標

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
644 579 89.91%

​​手術中は長時間同じ姿勢をとったり、手術が終わってからも安静が必要な場合もあります。このような状況では血液の塊(血栓)ができる可能性があります。そのためリスクレベルをアセスメントし、弾性ストッキング、フットポンプなどで予防を図っています。実施率には含まれませんが薬剤使用で予防しているケースもあります。

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
765 560 73.20%

​​血液は通常無菌の状態です。感染症などが起こると様々な原因で血液内に菌が入ることがあります。血液内に入った細菌を検出するために行う検査が血液培養です。1セット血液を採取するより2セット採取した方が、①原因となる菌が発見されやすい②1セットのみだと皮膚に常在している細菌が検出されたときに原因菌なのか、皮膚からの汚染なのかわからないために2セット採取を推奨しています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
489 303 61.96%

​​広域スペクトル抗菌薬(抗生物質)とは様々な種類の菌に効果があるお薬です。広域スペクトル抗菌薬を使用すると、病気の原因となる菌だけでなく私たちの体と共存している菌も殺してしまいます。病気の原因を調べるためには抗菌薬を使用する前に、原因となる場所の細菌培養(細菌を検出する検査)を行う必要があります。

転倒・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和(分母)​ 退院患者に発生した転倒・転落件数(分子)​ 転倒・転落発生率​
55,524 184 3.31

​​入院時には患者様の転倒の危険性がどのくらいあるのか点数で評価します。年齢、疾患、内服、今までかかった病気などから点数に応じて危険度予測します。病棟はほとんど段差もなく、構造上工夫されているところもありますが、滑りやすい床や履物(スリッパ等)、暗かったり、コード類があったりと発生のリスクは多岐にわたります。患者様にも声掛け等行い、ご協力いただくことで転倒・転落防止に努めております。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率​

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退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母)​ 退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数(分子)​ 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
- - -

​​インシデントレベル3bとは継続的な治療が必要になった件数です。骨折や、頭部打撲等予期しない合併症をさします。転倒しないような対策を講じますが、入院は健康上問題がある人がほとんどです。いつもと違う体の変化(足が腫れる、ふらつく、血圧が低い等)に加えいつもと違う環境で転倒・受傷・治療が必要となるケースもあります。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母)​ 分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子)​ 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率​
894 880 98.43%

​​手術とは、メスや内視鏡などを用いて、病気の原因となる部分を切除したり治療を行うことです。手術開始1時間以内に抗菌薬(抗生物質)を投与することで、手術中に曝露する細菌の量が手術を受ける患者の免疫のはたらきでコントロール可能なレベルにまで減らすことが出来ます。手術部位感染予防対策の1つとなるため実施を推奨しています。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数(分母)​ 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子)​ d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率​
54,219 29 0.05%

​​褥瘡は寝たきりの状態でなくてもできます。入院中は手術前後の安静や体調の悪い状態のため普段通りに動けない期間があるので褥瘡発生の危険が高くなります。褥瘡予防具を充実させ個人の状態に応じた褥瘡予防に取り組んでいます。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数(分母)​ 分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子)​ 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合​
3,006 2,975 98.97%

​​当院では入院後48時間以内にすべての入院患者に対し、医師、看護師、管理栄養士、 その他医療従事者が共同して栄養スクリーニング・栄養アセスメントを実施し、GLIM 基準に基づいた栄養状態の評価を行っています。多職種と連携し、栄養状態に応じて 退院後の生活を見据えた栄養管理計画を策定、実施、改善に努めています。

身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和(分母)​ 分母のうち、身体的拘束日数の総和(分子)​ 身体的拘束の実施率​
55,524 6,437 11.59%

​​身体拘束は人権と尊厳を守るためにしてはならないことではあります。治療では手術や人工呼吸器、転倒の危険等の理由から致し方なく身体拘束させていただくこともあります。評価、カンファレンス等を多職種で行い必要最小限になるよう努めております。

更新履歴

2025/09/30
令和6年度の「病院情報」を公開しました。